【ショートショート】〇〇座の女は、〇〇シリーズも、12連投まであと二つ。
ようやくここまできたか、という感じです。
本日は、水瓶座の女です。
【ショートショート】水瓶座の女は、気にしない
ジョージは、水瓶座の女キャリーと付き合ってようやく1年を迎えようとしていた。
ここんとこ仕事がうまくいかなくなってきたジョージは、ことあるごとにキャリーに当たるようになってきた。
ジョージの仕事へのストレスがマックスに達した時なんかは、キャリーへ暴言を吐くことさえあった。
ジョージを心配するキャリーは、二人の関係をなんとかしたいと思っていた。
ジョージが激怒する時は、キャリーはジョージをそっとしてあげようと、ジョージの家をすぐ出ていき、自分の家へ帰るようにした。
キャリーからすると、ジョージのために一人にしてあげようと思ったのだった。
が、ジョージからすると、そんな放っておかれるのではなく、自分の泣き言を聞いて欲しかった。
でも、男が女に泣き言なんて言えない、という思いから、帰らないでくれ、とは言えないジョージ。
そんな擦れ違いのような日々が続く二人。
ジョージを心配するキャリーは、ジョージを元気づけようと、ジョージの家でワインで乾杯しようと提案。
おー、ワイン飲みながら、しっとりと自分の話を聞いてくれそうに思ったジョージは、キャリーの提案に大歓迎。
そして、ワインで乾杯の日。
「ピンポ~ン♪」
ジョージの家のベルが鳴る。
「ジョージ、元気か~!」
と、キャリーと、キャリーの友人と、ジョージの友人の3人が、ジョージを励ましにやってきた。
ジョージ:「え?キャリー一人じゃなかったの?」
キャリー:「うん。たまにはみんなでジョージを元気づけようと思って」
ジョージ:「ええ、そうなの・・・」
キャリー:「みんなであがっていい?」
ジョージ:「え?・・・うん、まあ」
キャリー:「やっぱ元気ないわね。みんなのパワーもらって」
ジョージの心の声:(元気ないんじゃなくて、失望してんだよ。お前一人が来てくれて、しっとりワイン飲みながらなぐさめてもらおうと思ってたのに、バカ!)
ジョージ:「あっ、でも、ゴメン。今日はちょっと気分悪いから、みんな帰ってくれないかな?」
キャリー:「ええっ?せっかくみんなあなたのために来てくれたのに・・・」
ジョージ:「ごめん。今日だけは一人にしてて」
キャリー:「ええ、わかったわ。じゃあ、みんな、このワインで私の家でみんなで飲みましょう~」
ジョージの心の声:(みんなを帰して、お前だけ残るとか、そういうこと気づいてくれないのかよ。しかもオレが落ち込んでるのに、今からお前らだけでお楽しみかよ)
ジョージ:「ありがとう。そうしてくれると助かるよ」
キャリー:「じゃあ、今日は一人でゆっくりしててね。元気になったらまたみんなでワイン飲もう~」
ジョージの心の声:(あ~、コイツ、オレのことなんて全く気にしてないわ。ダメだこりゃ・・・)
キャリーがジョージの家を去っていく。
この日以後、ジョージとキャリーが会うことはもうなかった。
<余談>
な、なんと、私の占星術お茶会にも参加してくださってるなかにしゆいさんが、偶然にも、私とリンクした内容のショートショートを書かれてます。
私よりも素晴らしい出来映えですので、そちらもご参照ください~
今後、このような占星術ショートショートを書かれる方おられましたら、またご紹介しますね~
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【ショートショート】水瓶座の女は、気にしない
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