先日、都知事選の公開討論みたいなので、面白い光景がありました。
立候補者の立花孝志さんが小池百合子都知事に質問しました。
立花さんの質問は、コロナの第二波によってもし医療崩壊が起こったときに、都知事はどう対応するのか?というもの。
この質問に対して、小池都知事は、終始、「医療崩壊が起こらないように力を尽くしていく」という答え?で、え?これ質問の答えなの?っていう回答でした。
立花さんは苦笑しつつ、「私は医療崩壊が起こった場合どうするかと質問したのに、こういうはぐらかすような対応が今の政治家なのです」と、小池都知事のみならず、全政治家を否定したようなことも言われてました。
これ、立花さんが言われてることが正論でしょう。
ところが日本では、小池百合子さんの方が好まれる。
なんでかなあ?って思ってましたが、この立花さんと小池さんのやり取りで、少し見えてきたものがあります。
それは、日本人が古来から持ってる言霊(ことだま)信仰です。
言霊とは、言葉に宿ってると信じられてる不思議な力。
この二人のやり取りで、小池さんは言霊信仰を使いました。
「医療崩壊は起こらない」という言霊です。
小池さんからすると、「医療崩壊が起きたらと考えることによって、本当に医療崩壊を引き起こしてしまうから、そういうこと言っちゃいけないのよ」っていう言霊信仰を使った。
日本人って、これ、実はみんな持ってます。
イベントをみんなでやる日に、「雨降ったらどうしよう」という人間がいたとしたら、その人間に向かって、「そんなこと言ってホンマに雨降ったらどうするんや!」って逆ギレする人もいたりする。
今現在の日本の「戦争」への思いも言霊信仰に影響を受けてます。
「日本がどこから攻め込まれて戦争になってはいけないから、憲法改正して正式に軍隊を持つべき」なんてことは、なかなか言えないのです。
「戦争が起きたら」ということを語ること自体が、それが戦争が起きる原因となるという言霊信仰によって、日本は戦争を語ることはタブーなのです。
今回の都知事選で、戦争のことまで語ってる立候補者の桜井誠さんは、日本人の言霊信仰に反する人なので、まったくメディアからは無視されています。
えー、だいぶん長くなりました。
占星術を入れます。
この日本人の言霊信仰というものは、水星海王星コンジャンクションって感じなのかなあ、とウイリアムは思うのであります。
水星は思考ですね。
海王星は曖昧とか、不思議とか、ファンタジーとか、宗教とかですね。
言霊信仰という、非科学的で、曖昧で、宗教的な思考が、まさに水星海王星コンジャンクション、って感じなんです。
小池さんの立花さんへの医療崩壊に関する回答が、それこそが水星海王星コンジャンクション。
そして日本人の戦争への思いというものも、水星海王星コンジャンクション。
ファンタジー。
日本は戦争になることはない、っていうファンタジー。
うん、それはそれでいいような・・・
立花さんは最後に、医療崩壊が起きた場合、経済を優先し、お年寄りが死んでしまうことは寿命で仕方ない、というような見解を述べておられました。
これも正論かもしれませんが、日本人はこんな発言は嫌う。
日本人は、小池さんのような「医療崩壊が起きないように力を尽くす」というような、水星海王星コンジャンクションの言霊信仰を好むのでありました。
それがいいか悪いかは、みんなで考えよう~