ブログ小説「ウイリアムゲーム」を書いていこうと思います。
謎の人物ウイリアム・Dは、この腐った世の中を憂い、世直しをすべく、「ウイリアム機関」を創設した。
ウイリアム機関とは、12星座それぞれの超能力を持つ12人が、世直し活動をしていく組織だ。
ウイリアム・Dの指令により、12人の超能力者たちが世直しをしていくというウイリアム機関。
今の世の中は、ブラックゴースト(闇の世界支配層)が人為的に作り出したスクエアウイルスによって、多くの人々が死んだかのように報道されてる。
このスクエアウイルスは実はインチキで、世界の人々をスクエアウイルスの恐怖に陥れ、助かるためにはスクエアワクチンを打たねばならない、という風潮が作り出されていった。
ブラックゴーストの真の目的は、人類削減化計画であり、その最終兵器としてスクエアワクチンが世界にばらまかれているのだ。
日本でも、朝のワイドショーなどで、スクエアワクチンをコメンテーターがガンガン推奨している。
朝のワイドショーで影響力が強い人物に、その局の局員でもある玉造徹(たまつくりとおる)という人間がいる。
玉造徹は、毎朝毎朝、テレビでスクエアワクチンを推奨しまくり、ワクチンを打たない人間は人間じゃない、というくらいにワクチンをみんなに打たそうとしている。
ウイリアム・Dは、この玉造徹に狙いをつけた。
コイツの口をだまらせないといけないと。
ウイリアム・Dが選んだ12星座の超能力者が、乙女座のモアイだった。
モアイの乙女座超能力は「人間失格」という能力で、 「どんな聖人君子をも世間から批判を浴びせられる人間に落とし込む能力」 であった。
ウイリアム・Dの指令を受けたモアイは、玉造徹が出演するテレビ局にもぐり込み、乙女座超能力「人間失格」を使てって、玉造徹を世間からバッシングされる人間に落とし込もうとした。
スタッフの一人にまぎれこんだモアイは、ワイドショーの生放送中に玉造徹に向かって、「人間失格」を放った。
「人間失格!!!」
「人間失格」の超能力を受けた玉造徹は、生放送中にトンでもない発言をしてしまった。
「ワクチンを打たないヤツは人間じゃないですね。ホント迷惑なヤツらです。ワクチン打たないヤツらはどっか収容所にぶち込むべきだ」
このトンでも発言の直後、局には苦情の電話が殺到し、翌日から玉造徹はワイドショーに出演できなくなり、それだけでなく、局員をクビとなり、路頭に迷うことになった。
ウイリアム・Dは指令をしておきながら、モアイの能力「人間失格」の恐ろしさに震えた。
もし自分にこのモアイの「人間失格」の能力を向けられたらどうなるのか?
ウイリアム・Dは一瞬、そう考えた。
が、すぐにウイリアム・Dは考え直した。
「大丈夫だ。すでに私は人間失格なのだから・・・」
人間失格になってまで世直しをしようとするウイリアム・D。
ウイリアムゲームの幕は切って落とされた!!
つづく