先日、すごい本と出会いました。
「12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと」(モカ、高野真吾著、光文社新書)という本です。
すごい本です。
男性として生まれたけど、24歳でタイで性別適合手術を受け、生物学的に女性となったモカさんについて、高野真吾さんが取材して書いた本です。
モカさんは若くして、女装イベントなどで成功を収め、ビジネス的には24歳で年収1000万円を超しました。
女性として生まれ変わりもし、何事もうまくいっていたのでは?
と。
ところが、29歳のときに、躁鬱病に苦しんだ末、マンションの12階から飛び降り自殺を図ります。
全身骨折や内臓損傷を負うも、奇跡的に助かったモカさん。
そこからモカさんの人生は劇的に変化していきます。
この本すごいわ。
こんな奇跡あるんですね。
モカさんは、1986年3月10日生まれなので、冥王星さそり座世代となります。
冥王星はさそり座の支配星でもあるので、この冥王星さそり座世代というのは、冥王星パワーを存分に身に受けてる世代とも言えます。
冥王星は「生と死」の天体でもあります。
冥王星さそり座世代は、常に「死」というものがソバにいる感じ。
「死」というものとイヤでも向き合わされる世代。
だから、きっと冥王星さそり座世代って、一度は自殺を考えたことあるような世代だと思う。
それくらいに、「死」というものに引き寄せられる。
そこから何かをつかもうとする。
モカさんは、自分が自殺したことで、多くの人に迷惑かけたけど、自殺したことそのものには後悔はしていないそうです。
そのあたりの詳しい内容は本を読んでほしいのですが、モカさんにとって、自殺した自分の決断は、その時点では通過点として必要だったのかもしれません。
自殺したから今の自分になってる。
まさに、冥王星の死からの再生。
えー、このモカさんの自殺したことを後悔していない、って考えが正しいとか正しくないとか、そういうことは人それぞれで考えましょう。
言えてることは、今のモカさんは12階から飛び降りて自殺したからこそ、今のモカさんへとつながってる、ってこと。
これだけは真実です。
自殺してからのモカさんは、無償の「お悩み相談室」を開始しました。
近年は「苦しんでる人を少しでも楽にしたい」という意思のもとで活動中。
なんか太陽魚座っぽいですね。
壮絶な人生。
一度死んだからこそ伝えたいことがあるというモカさん。
死、自殺、苦しみ、悩み、無気力、そういったことに関心ある方は、この本、超おススメです。
こんな人間が日本にいたとは。
けっこう有名な方なので、知ってる人はモカさんのことを知ってるんでしょうね。
私はモカさんのことを知らなかったので、この本を読んで衝撃を受けました。
ひさしぶりに、会ってみたいなあ、って思わせる人物でした。
魚座の太陽が開いた今のモカさん。
明日も、もう少し、モカさんのことに触れたいと思っています。